寒かった冬が終わり春の足音が聞こえるようになると、「あーまただ、嫌だなー」と 思うのが、花粉症の人達でしょう。
毎年2月の後半から3月、4月にかけては、スギ花粉症が、5月、6月にはイネ科花粉症が出てきます。花粉症はアレルギー性結膜炎の代表的なものです。
<1>花粉症の症状
目がかゆくなり、充血し、目やにや涙が出て、ほとんどの人が鼻水、くしゃみ、鼻づ まりなどの鼻炎症状を伴います。ひどい時には頭痛があり、咳きがでたり、熱がでたりすることもあり、風邪と間違える人もあります。
<2>花粉症の予防
花粉症を防ぐためには「花粉との接触を減らす」ことがもっとも大切です。外出時にはマスクや眼鏡を着用することをお勧めします。室内に花粉を持ち込まないために、晴れた日には窓を閉めておく、外から帰宅した時には髪や衣類を玄関に入る前によくはたいて付いた花粉を家の中に持ち込まないように気をつけて下さい。
<3>花粉症の治療
花粉症が起こった時は、ストレスを避けて体調を整えて下さい。そして、主治医に適切な薬の処方を受けて下さい。アレルギーを抑える点眼薬は毎日きちんと点眼してはじめて効果がでます。目がかゆい時だけ使ってもすぐには効きません。また、ステロイド点眼薬はよく効きますが、眼圧上昇などの副作用がありますので、必ず主治医の指示に従って使用して下さい。
<4>今年のスギ花粉予想
今年のスギ花粉は昨年の天候が不順であったため飛ぶ量が地域によって大きく異なるだろうと言われています。西日本は東日本よりも少ないと予測されています。飛び始める時期は例年より早めで近畿では2月中旬から下旬にかけてと言われています。花粉情報はこまめにチェックして下さい。
花粉が飛び出す2週間ぐらい前から抗アレルギー剤などの点眼を開始すると、花粉症の発症を抑えたり、症状を軽くすることが出来ます。毎年花粉症になる人は面倒がらずに1月の終わりか、2月の初旬に一度眼科専門医を受診してご相談下さい。